Wednesday, June 09, 2021 9:51 AM

バイデン政権、EV電池のリサイクルも推進

 米国を電気自動車(EV)大国にするというバイデン大統領の戦略には、国内でバッテリーのリサイクルを促進し、リチウムなどの金属を再利用する計画も含まれている。

■原材料確保が重要課題に

 ロイター通信によると、気候変動対策と対中国の競争力強化を主要課題に据えるバイデン政権は近く、EVなど主要分野の供給網の問題に関する100日評価をまとめる。問題にはEVや家電製品の電池に使われる鉱物の調達が含まれ、政府は新しい電池技術で金属の使用量を減らす方法も探している。

 ホワイトハウスには、2021年初めに発せられた大統領令に従ってさまざまな政府機関から報告書が提出され、その一部は近く公表される可能性がある。

 民主党は、30年までに国内で製造される車の大半をEVにし、40年までには路上を走るすべての車をEVにするという積極的な目標を掲げている。コバルトやリチウムなどEV用電池の原材料確保は大きな課題で、国内の鉱山はさまざまな規制や環境問題に直面しており、連邦政府はEVの製造に必要な金属の多くを同盟国の鉱山に依存する計画だと報じられている。

 国内でリサイクルを促進するために、政府には再生事業や科学研究への直接投資、議会で承認された資金の充当といった選択肢があり、リサイクルが促進されれば古いEVを分解して不品を新車に流用し、鉱業への依存の軽減にもつながる。