Thursday, July 15, 2021 9:46 AM
半導体不足、若い消費者の車両購入に影響
半導体不足を背景とする自動車の供給ひっ迫で、車の購入行動が最も大きく変わったのは若い消費者であることが、GfKオートモビリティの調査で分かった。
オートモーティブ・ニュースによると、調査は6月1〜28日に行われ、65歳以上の消費者の59%は半導体不足による在庫ひっ迫を認識していた。一方、18〜29歳の消費者の61%は、当初の希望とは別の購入可能な車両(新車でも中古車でも)に転換するか、希望する機能を断念すると答えた。
年長の消費者ほど、いちばん欲しいモデルが入手可能になるまで待つ傾向が強い。45歳以下では45%が購入計画を変更すると答えたが、65歳以上でそう答えたのは11%だった。あるニュースリリースによると、年齢が高い消費者ほど注文済みの車両が届くまで待っている、将来的な注文を出す、もしくは購入自体を遅らせる…という選択をした。
GfKオートモビリティのジュリー・ケナー上級副社長は「年齢が高い消費者は、当面の不足に対して待てるだけの資源を持っている。しかし若い消費者たちはすぐにでも車を買い替える必要に迫られている。中古車を買うという選択をする場合もある」と述べた。
ケナー氏によると、高級車は半導体部品に依存する高度なテクノロジーを搭載しているため、甚大な影響を受ける。これらの車両の購入を検討している人は他の選択肢に移行する可能性がある。
新しいスポーツカーや高級車のクーペを検討している消費者が、今回の半導体不足による事態の影響を最も強く受けているようだ。初心者用、または小型車を検討している人への影響は総じて少ないと言えそうだ。