Thursday, September 23, 2021 9:49 AM

レッドウッド、EV用電池材料を国内製造へ

 テスラの共同創業者JB・ストラウベル氏が率いる新興の電池リサイクル会社レッドウッド・マテリアルズ(Redwood Materials、ネバダ州)は、電気自動車(EV)に必要な部品の外国への依存を減らすため、バッテリー材料の製造施設を国内に建設すると発表した。

 ロイター通信によると、同社はブログで、2022年初めまでに新しい施設の詳細を発表する予定で、25年までにEV100万台分、容量換算で年間100ギガワット時(GWh)分に相当する正極用活物質(CAM)の製造を目指すと明らかにした。ブログではまた「電池のサプライチェーン(材料供給網)は、セル(電池の単体)の形になる前に何万マイルも移動する材料を必要とし、複雑なロジスティクスはセル製造の全体的なコストと二酸化炭素(CO2)排出量を増加させる」と説明している。

 レッドウッドはすでに、使用済み電池からリチウム、銅、ニッケル、コバルトを回収しており、今後はこれらをすべて再利用して負極用の銅箔(はく)や正極用活物質を製造し、それらを電池メーカーに供給する予定。

 同社は数カ月前、Tロウ・プライス、ベイリー・ギフォード、フィデリティーといったファンドマネジャー・グループから7億ドルの資金を調達している。

 業界ではテスラも9月、電池生産工場の一部として正極材の生産施設を建設する計画を発表している。バイデン政権は、中国など他国への依存を減らす取り組みの一環として、電池やコンピューター用半導体など主要部品の国内供給拡大を目指している。

https://www.reuters.com/technology/battery-recycling-firm-redwood-looks-build-manufacturing-site-namerica-2021-09-14/