Monday, October 25, 2021 9:40 AM

アップル、EV電池調達でパナソニックを候補に

 ロイターは、複数の関係筋情報として、アップルが同社EV向けバッテリーの調達先として、中国のCATL(寧徳時代新能源科技)、比亜迪(BYD)と行ってきた協議が行き詰まったと報じた。代わりに、パナソニックが新たな検討対象の一つとなっており、近く、協議に入ると見られる。

 アップルでは、EV開発プロジェクト責任者が9月、古巣のフォードに戻るため退任した。車載電池の確保にめどがつかなけれれば、計画がさらに遅れるのが必至となる。

 CATLとBYDは、アップルが求める専門チームの編成や米国工場建設について、このほど、応じられないことを通知した。アップルは2社のいずれかと協議を再開する望みを捨てていない。

 CATLは、米中の政治的緊張や、コスト面の問題から米国に工場を建設することに難色を示した。十分な人材確保も困難とし、アップルに特化した製品開発チームを編成することはできないと判断した。

 BYDは、カリフォルニア州に電池工場を持つが、新たな工場建設やチーム編成の要請をやはり断った。アップルとBYDはコメントを拒否した。