Thursday, October 28, 2021 9:30 AM

オートリブ、運転行動分析にヒアのサービス利用

 スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブ(Autoliv)は、開発中の「コネクテッド・セーフティー・サービシズ」に位置データ技術大手ヒア・テクノロジーズ(HERE Technologies、オランダ)のヒア・スピード・リミッツ、フリート・テレマティクス、およびウェザーAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を使用する。

 ヒアによると、オートリブは1953年から自動車安全に取り組むこの分野のパイオニアで、現在は交通事故のもう1つの重要な要因である運転行動への対応を図ってコネクテッド・セーフティ・サービシズを開発している。

 「オートリブ・ドライバー・セーフティ・スコア」ソフトウェアは、ドライバーのスマートフォンから取得したリアルタイムデータを使って各個人の運転スタイルを分析し、速度、視点、滑らかさ、曲がり方…という4つの主要領域で改善を推奨する。フリート管理企業や保険会社はこのソフトウェアを使って、危険な運転行動の削減と引き換えに保険料の引き下げを提供することができる。

 ヒアの地図データや位置情報サービスは、電話や車のセンサーから得た情報に、天候、道路規制、交通渋滞といった前後関係を与え、オートリブの推奨をより包括的で個別化された内容にする。ヒアのサービスは、分析に道路のカーブの半径、勾配、高さ、交通標識、車線数、物理的な仕切り、路面の粗さなどの属性を含めることもできる。

 オートリブのデジタルおよびモビリティー責任者クリストファー・マルム氏は「セーフティ・スコアは、ドライバーの行動をリアルタイムで監視し、既知の事故原因に基づくアルゴリズム(計算手法)と比べ、個別化されたセーフティ・ドライバー・スコアをユーザーに提供する。ユーザーはデータを確認してスコアを上げる方法を学び、習慣を変え、より安全なドライバーになれる。ヒア・スピード・リミッツ、フリート・テレマティクス、ウェザーAPIは、ドライバーの行動を評価するために必要な前後の情報を提供する」と話している。

https://www.here.com/company/press-releases/en/autoliv-uses-here-analyze-driving-behavior