Thursday, November 18, 2021 2:18 AM

ブルックリン・ネイビー・ヤード、デジタル・ツインを構築へ

 ニューヨーク市ブルックリン区にある歴史的な再開発地区のブルックリン・ネイビー・ヤード(Brooklyn Navy Yard)は、デジタル・ツインを構築することで商業建物の運用コストと炭素排出削減に努める方針だ。

 デジタル・ツイン(digital twin)とは、物理的事象をデジタル環境で模擬的に再現することを意味する概念。

 EINプレスワイヤーによると、同事業は、デジタル・ツイン技術を提供する新興企業シティーズィーニス(Cityzenith、シカゴ拠点)のソフトウェア・プラットフォーム「スマートワールドOSTM(SmartWorldOSTM)」を使って実行される。

 スマートワールドOSTMは、都市の二酸化炭素排出削減をおもな目的とするものだ。シティーズィーニスは、「クリーン・シティーズ=クリーン・フューチャー(Clean Cities – Clean Future)」と称する取り組みを通じて、世界各地の主要都市に同プラットフォームを導入することを目指している。

 ニューヨーク市は、そのなかでも先陣を切る事例となる。シティーズィーニスとNYC2030ディストリクト(NYC 2030 District)、アジャイル・フラクタル・グリッド(Agile Fractal Grid)との協力関係を活かして、総面積91ヘクタールのブルックリン・ネイビー・ヤードの環境負荷(footprint)を抜本的に変化させる。

 クリーン・シティーズ=クリーン・フューチャーの取り組みは今後、アリゾナ州フェニックスでも展開される予定だ。ニューヨーク市やワシントンDC、ロサンゼルス市をはじめ米国内の複数の主要都市が、2050年までに排出ゼロの目標を打ち出している。

 「国連の調べによると、世界の二酸化炭素排出の75%以上が都市で排出されている。そのうち50〜70%が建物からの排出で占められ、その割り合いはマンハッタンでは80%に到達する」と、シティーズィーニスの設立者兼CEOのマイケル・ジャンセン氏は説明している。

 同事業では、1平方フットあたり10セントの投資で1平方フットあたり3〜5ドルのコスト削減を達成し、建物改修の費用を3〜5年で回収することを目指している。

https://www.einnews.com/pr_news/550672619/digital-twin-technology-set-to-transform-new-york-s-historic-brooklyn-navy-yard