Wednesday, January 12, 2022 11:55 AM

ロッキード・マーティン、IIoTスマート工場を実現

 製造業務管理ソフトウェア大手イージス・ソフトウェア(Aegis Software)は1月11日、ロッキード・マーティン(Lockheed Martin)がイージス・ソフトウェアの技術を採用してラフキン(テキサス州)工場をスマート化させたことを明らかにした。

 製造業のスマート化を推進する非営利団体のSMEによると、ロッキード・マーティンのラフキン工場は、 IPC-CFX標準に則ったカギとなる全種類のSMT(surface-mount technology)機械群を接続し、それによって、イージスのファクトリーロジックMES(FactoryLogix MES)プラットフォーム向けに産業用モノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)データを供給できるにするとともに、製造設備および機械類に関する正確かつくわしい稼働データを適時かつ迅速に文脈化して高度のセキュリティー環境でスマート製造に活用できるようにした。

 IPC-CFXとは、未来の工場を支える各種のシステムやアプリケーションの基盤および基幹設備となる国際標準規格。IPC-CFXをもとにした製造設備運用スマート化システムは、機械間通信を簡素化かつ標準化し、さまざまのアプリケーションの活用をプラグ・アンド・プレイ式(つなげるだけですぐに使えるようにする設計)にすることでスマート化を簡便化する。

 イージス・ソフトウェアは、製造現場の設備群や機械群、関係者たちを接続化し、製造施設の可視性を大幅に高め、施設の規模や特徴に応じてカスタマイズしたシステム設計によって業務の迅速化と最適化を実現する。

 IIoT基盤の製造設備運用管理プラットフォームであるファクトリーロジックは、最先端の技術と、簡単に設定できるモジュールを提供し、第4次産業革命(Industry 4.0)に向けた加工組み立て製造会社の現場スマート化戦略を支援する。それによって、製品設計から材料調達、製造実行、品質管理、強力な分析、リアルタイムでの現場追跡情報ダッシュボードにいたるまで、各社の製造業務周期全体の管理を効率化する。

 ロッキード・マーティンはそれによって、開発から市場投入までの時間を短縮でき、品質管理や遡及追跡を強化し、コスト削減や競争優位性、利益率のための透明性を大幅に拡充できる。

https://www.sme.org/technologies/articles/2022/january/lockheed-martin-achieves-iiot-smart-factory/