Wednesday, January 19, 2022 7:16 AM

10代IT専門家、テスラ車システムの弱点を発見

 セキュリティーを研究する19歳の男性がこのほど、テスラの車載システムでソフトウェアの欠陥を発見し、13カ国で25台以上のテスラ車を遠隔操作するのに成功したとツイッターに投稿した。

 ブルームバーグ通信によると、自称ITスペシャリストのデイビッド・コロンボ氏は11日、一連の投稿で、ソフトウェアの欠陥によってドアや窓のロックを解除し、キーを使わず車を始動し、セキュリティーシステムを無効化することができると主張した。ドライバーが車内にいるか確認したり、車の音響システムをオンにしたり、ヘッドライトを点滅させたりすることもできるという。

 同氏は投稿で「あなたが高速道路を走っている時、誰かが遠隔操作で音楽を大音量で流したり、窓やドアを開けたりできてしまうとかなり危険だと思う」「ヘッドライトの点滅を続けることも他のドライバーに(危険な)影響を与える可能性がある」と指摘した。

 ソフトウェアの弱点の詳細は明らかにしていないが、テスラのソフトウェアや基盤設備内ではなく、影響を受けるのは世界でもごく少数のテスラ車オーナーだけだという。

 投稿は大きな反響を呼び、800回以上リツイート(引用して投稿すること)された。

 あるオンライン記事によると、テスラには弱点開示プラットフォームがあり、セキュリティー研究者はテスラの事前承認を受けて自分の車を実験用に登録できる。同社が弱点と認めた発見には最大1万5000ドルが支払われる。

 コロンボ氏はその後の投稿で、テスラのセキュリティーチームと連絡し合っており、チームが問題を調査中であることを明かした。

https://www.autonews.com/technology/how-teenaged-hacker-took-control-25-teslas