Friday, March 18, 2022 11:10 AM

スノーフレーク、医療&生命科学向けデータ・クラウドを市場投入

 データ管理プラットフォームを提供するスノーフレイク(Snowflake)は3月17日、医療および生命科学業界向けのクラウド製品を市場投入した。

 ベンチャービート誌によると、ヘルスケア&ライフ・サイエンシズ(Healthcare & Life Sciences=HCLS)データ・クラウド(Data Cloud)と呼ばれる同製品は、多数のクラウドに対応する統一的なプラットフォームで、機微データの統合的な保存や交換といった用途を想定している。

 医療&生命科学業界では、データを活用して医学の進歩に役立てることと、患者のプライバシーを保護することとの均衡が課題になっている。多くの医療機関や研究機関が従来型のアーキテクチャーを使ってばらばらにデータを保管しているうえ、厳しい規制を順守する必要もあるため、高度の分析や人工知能を活用する研究や業務を困難にしている。

 HCLSデータ・クラウドは、セキュリティーやデータ統治に配慮しながら、相互運用性にすぐれた技術によってデータの保管や共有を支援する。「データに境界線なくアクセスして次世代の革新を可能にする。その生態系から業界全体が恩恵を受けられる」と、同社のトッド・クロスリン業界担当責任者は説明している。

 同ソリューションは、アンセム(Anthem)やIQVIA、コモド・ヘルス(Komodo Health)、シーメンス・ヘルシンニアーズ(Siemens Healthineers)、スペクトラム・ヘルス(Spectrum Health)、ノヴァルティス(Novartis)、ロシュ(Roche)にすでに使われている。

 スノーフレイクの競合にはデータブリックス(Databricks)がある。データブリックスも医療&生命科学向けのレイクハウス(lakehouse=すぐれたデータ・ウェアハウスとすぐれたデータ・レイクを統合したデータ管理プラットフォーム)を1週間前に市場投入したばかりだ。両社とも、垂直ニーズ向け(特定の業界に特化した需要に対応した)データ管理製品を拡充している。

https://venturebeat.com/2022/03/17/snowflake-launches-data-cloud-for-healthcare-and-life-sciences/