Wednesday, March 23, 2022 10:10 AM

エヌビディア、医療向けデジタル・ツイン事業に注力

 エヌビディア(Nvidia)は3月22日、開発者会議「GTC」において、医療向けデジタル・ツインの普及を促進する事業計画を明らかにした。

 ベンチャービート誌によると、同社の医療業界担当副社長キンバリー・パウウェル氏は、医療業界が人工知能によって継続的に機能を進化させ効率を向上させるには、「デジタル・ツインなしでは実現できないだろう」と話した。

 近年、医療業界向けの人工知能技術の応用は加速している。同社も医療用先進技術の主要提供会社の一つだ。同社はこれまでに、機械学習アルゴリズムを訓練するための合成データの生成や、医療用人工知能プラットフォーム「クララ(Clara)、DNA配列決定ワークフローの強化、医薬品安全性(pharmacovigilance)機能の改善、創薬ツールを提供している。

 エヌビディアは、医療用デジタル・ツインによってそれらの先進技術を活用し、患者のための安全性向上や新たな医療事業モデルの開発支援を強化する。

 医療データは、世界のデータ要件の30%を占め、複合年間成長率(CAGR=compound annual growth rate)36%で増えている。

 エヌビディア・クララは、人工知能訓練のほか、40以上の訓練済み機械学習モデル、アプリケーション、データ・センターにわたるプラットフォーム、単体稼働サーバー、医療機器への統合によって、人工知能を基盤にして仕事の流れを合理化する。

 同社は、特定の医療用デジタル・ツイン機能を現時点ではまだ発表していない。

https://venturebeat.com/2022/03/22/nvidia-sets-the-stage-for-medical-digital-twins/