Tuesday, April 19, 2022 6:46 AM

ステランティス、クアルコムのつながる車技術を採用

 ステランティスは、自社の車両ラインナップにクアルコムの次世代コネクテッドカー技術を採用する。このほどクアルコムと複数年の使用契約を交わした。

 ロイター通信によると、ステランティスは2024年から、プジョー、フィアット、ジープを含む14の傘下ブランドでクアルコムの車両コクピットと第5世代(5G)移動通信テレマティクス技術を使う予定で、最初にクアルコムの技術を搭載したモデルを販売するのはマセラティになる。

 ステランティスのカルロス・タバレスCEOは「この提携はエレクトロニクスのサプライチェーン全体をより細かく管理するのに役立つ」と話している。

 クアルコムのナクル・ドゥーガル自動車担当SVP兼GMによると、自動車メーカーにはサプライヤーを通じてだけでなく、半導体メーカーと直接取引するところが増えており「数年前まではメーカーがこうした決定を下すことは非常に珍しかったが、今は一般的になりつつある」という。

 クアルコムは最近、自動運転技術ソフトウェア会社アライバー(Arriver)を買収しており、コックピットとテレマティクス技術に加えて運転支援と自動運転の機能一式を提供できるようになった。同社は、20年に運転支援・自動運転システム「スナップドラゴン・ライド」を発表して以来、自動車関連の取り引きを拡大しており、関連売り上げも17年の30億ドルから21年は130億ドルに増加した。

 ステランティス向けの車載通信・インフォテインメントシステムは、両社とハイテク大手アマゾン、台湾の受託生産大手・鴻海(ホンハイ)精密工業が協力して設計・開発した。