Wednesday, April 20, 2022 7:02 AM
トレイトン、電動化のR&D投資増やす〜内燃エンジン関連は減額へ
VWの商用トラック子会社トレイトン・グループ(Traton Group)は、EVの研究開発(R&D)投資を増やし、26年までに26億ユーロを投資する。以前の計画では25年までに16億ユーロを投資する予定だった。一方、内燃エンジン関連のR&D投資は減らす。
エレクトライブによると、トレイトンは、バッテリー式電動トラックが水素燃料トラックよりも優位と考えている。バッテリー式では出力エネルギーの4分の3が推進力となるのに対し、水素燃料の場合は4分の1にとどまるため。
クリスチャン・レビンCEOによると「電動トラックは電力供給が多いか電力需要が低い時間帯に充電する」ため、電力系統(グリッド)への負荷は中程度にとどまる。同氏は、乗用車向けの急速充電ネットワークの整備が相乗効果をもたらすと考えているようだ。
トレイトンは、30年までに長距離輸送でゼロエミッション・トラックの販売シェアを50%まで伸ばすことを目標にしている。
トレイトンはダイムラー・トラック、ボルボ・グループと協力して、電動の大型トラックと長距離バス用の公共充電ネットワークを構築したいと考えている。3社は21年、欧州全域にEV大型トラックとバス用の高性能な充電ネットワークを設置する合弁事業の立ち上げに合意しており、当局からの承認を待っている。合弁設立後5年以内に、欧州内に1700カ所の高性能でグリーンな充電拠点を開設する予定だ。