Wednesday, May 04, 2022 8:15 AM

ブリヂストン、メルセデスの新型EVに特製タイヤ供給

 ブリヂストンは、メルセデス・ベンツの新型電気自動車(EV)「VISION EQXX(ビジョン・イーキューエックスエックス)」に特製タイヤ「Turanza Eco(トランザ・エコ)」を供給する。

 プレスリリースによると、このタイヤには、転がり抵抗と重量を最大20%低減するブリヂストン独自の軽量化技術「ENLITEN(エンライトン)」と、大径化・高内圧化で転がり抵抗を抑え、狭幅化による空気抵抗の低減でEVの航続距離(レンジ)を延ばす次世代低燃費タイヤ技術「ologic(オロジック)が使われている。

 設計過程では、コンピューターを使ったタイヤモデリングとシミュレーション機能を活用して開発期間を大幅に短縮。このモデリングによってさまざまな使用条件下でのタイヤ性能を人工的に再現できるようになり、設計者に方向性を示すことができたという。開発ではメルセデスの空気力学部門と協力することで、サイドウォールの最適化や「EQXX」の20インチ・マグネシウム鍛造ホイールに装着されるカバーに合わせたビード部のデザインを実現し、「Turanza Eco」タイヤの空力特性を向上させた。

 多くの自動車メーカーが電動化を進める中、消費者が抱くレンジ不安の解消は大きな課題になっている。ブリヂストンは、受け入れられる航続距離を確保しつつ、車の性能を最大限に発揮できるEV専用タイヤの開発に取り組んでおり、研究開発費の30%以上をEV用タイヤ技術の改良に充てている。

 同社は4月初め、米国防総省からグアユール天然ゴムの研究に対する助成金を獲得した。

https://press.bridgestone-emia.com/bridgestone-develops-hyper-efficient-tyre-for-the-mercedes-benz-vision-eqxx/