Tuesday, June 14, 2022 3:33 AM

サービスナウ、ハイブリッド勤務を支援する屋内地図機能を市場投入

 サービスナウ(ServiceNow)は5月24日、屋内地図化技術新興企業マップワイズ(Mapwize)の買収から9ヵ月後に、自社サービスのナウ・プラットフォーム(Now Platform)にマップワイズの技術を正式に組み込んだ法人向け機能を拡充したことを明らかにした。

 2003年設立のサービスナウは、ITサービスや新人研修、施設管理を含むワークフロー自動化プラットフォームで知られる。一方、フランス拠点のマップワイズは、会社らが既存のオフィス空間をデジタル化する過程を簡便化し、内装の改築や変更のためのあらゆるフォーマットの設計図やデータを取り込んで単一のインターフェイスによって屋内地図を設計および管理するソフトウェアで知られる。

 ベンチャービート誌によると、サービスナウは、マップワイズの技術を施設管理ソフトウェアに統合することから始め、その統合をこれまで徐々に拡大させている。

 ワークプレイス・インドア・マッピング(Workplace Indoor Mapping)と名付けられた最初のサービスは、大規模のビルやキャンパスの内部を移動しやすくするナヴィゲート機能を実現した。また、つくえや会議室、そのほかの公共空間もデジタル地図上で簡単に確認できる機能も追加される見通しだ。

 サービスナウの顧客会社らには、インドア・マッピング・ステューディオ(Indoor Mapping Studio)という新ツールが提供される。利用者らはそれを使ってワークプレイス・インドア・マッピングを使えるようになる。

 施設の管理者らはそれを使って内装(おおび備品配置)替え計画を作成でき、その編集や設計を簡単に実行できる。

 サービスナウによると、屋内地図化機能の開発に投資した背景には、ハイブリッド勤務の浸透と常態化によるオフィス空間再設計の必要性に直面する会社が非常に多いという最近の動きがある。週に1〜3日の出社で働く従業員が激増したため、内部設計や備品配置の最適化が求められている。そのほか、大きな施設に不慣れの新人らが通路に迷うことや、出社時に使うつくえの確保といった手続きの効率化を必要とする職場が増えている。

https://venturebeat.com/2022/05/24/servicenow-powers-hybrid-work-with-indoor-mapping/