Tuesday, July 12, 2022 6:51 AM

ビステオン、幅48インチの車載ディスプレイ開発中

 自動車用内装部品や電子機器大手のビステオン(Visteon、ミシガン州)は、ダッシュボードのほぼ全面に広がる48インチ幅のディスプレイを開発している。

 サチン・ラワンデCEOが、インドの自動車情報ウェブサイト、オートカー・プロフェッショナルとのインタビューで語った。ラワンデ氏はディスプレイのトレンドにも触れ、ドライバー・インフォメーション・ディスプレイ(DID)、センター・インフォメーション・ディスプレイ(CID)、パッセンジャー・インフォメーション・ディスプレイ(PID)と分かれることが車載ディスプレイのトレンド変化を示していると指摘した。

 このトレンドが勢いを増している大きな理由の一つは、先進運転支援システム(ADAS)の成功だという。電気自動車(EV)や自動運転車(AV)の増加に伴い、ドライバーはディスプレイ上により多くのデータや情報を求めるようになった。このためスクリーンの巨大化が進んでいるが、一流の自動車デザイナーたちは、ドライバーの注意力低下といった問題を理由に巨大スクリーンの流行がすぐに過ぎ去る可能性も示している。

 ビステオンは6月、助手席側のディスプレイ上で情報娯楽内容の見える角度が変えられる技術を開発した。この「アクティブ・プライバシー」ソリューションは、特定の状況でディスプレイの表示内容をドライバーに見せないようにすることができる。同社は現在、同技術の特許を出願している。