Friday, July 15, 2022 6:43 AM

VW、車載電池事業に200億ユーロ投資へ

 VWは、独ニーダーザクセン州ザルツギッターで欧州初の大規模な車載電池工場「ザルツギガ(SalzGiga)」の起工式を行い、同工場の建設を含む車載電池事業に200億ユーロ(203億8000万ドル)以上を投資すると発表した。2万人の雇用を創出しながら2030年までに200億ユーロを超える年間売上高を目指す。

 ロイター通信によると、車載電池については、VWのパワーコ(PowerCo)部門が材料の採掘から生産、リサイクル、エネルギー貯蔵システムを含むプロジェクトを管理する。

 VWの車載電池事業では、ザルツギッターをはじめ欧州に6カ所、北米に2カ所の工場が建設される。

 「ザルツギガ」の工場名は、最近ベルリン近郊に開設されたテスラの「ギガファクトリー」にちなんで付けられた。VWは、プロジェクトの狙いがテスラに追いつき、最終的にはテスラを上回ることだと表明している。

 VWのヘルベルト・ディースCEOは「自動車は依然として当社の中核事業だが、電動、自動運転に移行すれば車は最も複雑なデジタル製品となり、われわれはソフトウェア開発者、電池メーカーになる必要がある」と述べた。