Tuesday, July 19, 2022 11:44 AM

供給網の重要リスクを視覚化して評価内容を提示

 供給網リスク管理(Supply Chain Risk Management=SCRM)ソリューションを提供する新興企業ヴェリファイ(Verify、カリフォルニア州アーヴァイン拠点)は6月27日、新たなサース(SaaS=software-as-a-service)ソリューションを市場投入した。

 ビジネス・ワイヤーによると、ウェブ基盤の同ソフトウェアは、複雑な供給網の各層を客観的かつきめ細かく可視化し、戦略的管理を視覚化する多属性リスク評価ソリューションを提供する。

 簡潔さを追求した同社のSCRMソリューションは、世界規模の供給網全体のリスクを評価かつ管理するうえで、利用会社らのそれぞれのニーズにあわせて設定できる。

 今回の新ソリューションは、同社の技術協力会社アイヴィス・テクノロジーズ(Ivis Technologies)と共同開発された。

 新ソリューションは、40年以上にわたるA&D(Aerospace & Defense)供給網のリスク評価の知見を応用したものだ。多属性リスク評価ソリューションによって、供給網の階層全体にわたって細部まで可視化してリスク特定を容易にし、リスク管理戦略に不可欠の視点を利用者に提示する。

 新型コロナウイルス・パンデミックからの経済活動の正常化が加速するなか、中国での都市封鎖やプーチン戦争(ロシアによるウクライナ侵攻)、世界規模でのチップ不足といったいくつかの要因が重なり、供給網のリスク評価&管理は難しくなっている。そのため、多層かつ多属性供給網地図化(視覚化)はSCRMの進む道と位置づけられる。

 ヴェリファイの新ソリューションは、たとえば世界各地にある数百単位の工場に関するメタ・データをあらかじめ集めておき、そのほかさまざまの課題や問題、危険要因に関する情報やデータを包括的かつ多層的に反映させることで、どの工場の重要性がどのような状況にあるかや、どの工場が供給網危機に直面する可能性が高いかといった判断を視覚的に判断しやすくする。

https://www.businesswire.com/news/home/20220624005475/en/Verify-Global-Releases-New-Software-Solution-That-Addresses-THE-CRITICALITY-OF-SUPPLY-CHAIN-RISK-MANAGEMENT