Friday, August 19, 2022 6:51 AM

シーメンスとマーレ、EVの非接触充電技術で提携

 ドイツの複合企業シーメンス(Siemens)と自動車部品大手マーレ(MAHLE)は、電磁誘導を使った電気自動車(EV)の非接触充電技術の開発で協力する基本合意書を交わした。

 シーメンスのプレスリリースによると、両社の提携の目標は「車両と充電インフラとの完全な相互運用性を確実にするため、両者の溝を埋めること」にある。計画には、EV向けの完全な非接触充電システムを開発するため、両社がアイデアを交換することも含まれる。

 シーメンスの充電インフラ予備開発およびイノベーション事業を率いるステファン・ペラス氏は「EVの非接触充電は、将来の主要市場になると見込まれている。ドライバーにとってはケーブルやコネクタを触る必要がなくなり、充電がますます便利になる。これは今後の自動運転モビリティーの不可欠な要件だ。非接触充電の電力伝送効率は、既存のプラグインのシステムに匹敵する」と述べた。

 マーレのメカトロニクスおよびエレクトロニクスのグローバル開発担当副社長、ハラルド・ストラキー氏は「非接触充電の大きな発展を実現するためにシーメンスという強力なパートナーを見つけられた。両社の経験を組み合わせれば、優れた競争力を身に付けることは明らかだ」と語った。

 両社の協力は、自動車サプライヤーとしてのマーレの長年の経験と、シーメンスのEV充電インフラの専門知識の融合を意味する。

 シーメンスが公開した覚書によると、両社は車載充電器(二次コイル)と充電インフラ(一次コイル)間の広範な相互運用性とクロステストを計画している。これにより、EVの電磁誘導充電システムの技術的改善と検証が可能になり、確実な相互運用性が実現する。テストの一部は公的資金の助成対象になっているという。

https://press.siemens.com/global/en/pressrelease/siemens-and-mahle-sign-letter-intent-wireless-charging-electric-vehicles