Thursday, November 17, 2022 5:56 AM

インフィニオン、電動化推進でリーと協力

 ドイツの車載半導体大手インフィニオン・テクノロジーズ(Infineon Technologies)は、グリーンでスマートなモビリティー(移動手段)の推進を目指して、電気自動車(EV)用スケートボード型シャーシ(ローリングシャーシ)を開発するイスラエルのリー・オートモーティブ(REE Automotive)と協力している。

 インフィニオンのプレスリリースによると、リーは、ロボタクシー(自動運転タクシー)、商用バン、シャトルバスに使えるEVの基本構造となるモジュール型のプラットフォーム(車台)「リーコーナー(REEcorner)」を開発しており、両社は18日まで独ミュンヘンで開催される「エレクトロニカ2022」でリーコーナーの技術を展示している。

 リーのプラットフォームには、インフィニオンの車載用32ビットマルチコアマイコン「AURIXが」11個使われている。プラットフォームの設計上、ステアリングやブレーキなどの機能を果たすために各コーナーモジュールに2個ずつ搭載されているほか、センターモジュールに2個配置されてドメインコントローラーとしてデータの収集と制御を行っており、もう1個は別の電子制御ユニット(ECU)で車のシャーシ管理に使われている。

 プラットフォームにはほかにも、MOSFET、電源IC(DCDC)、磁気センサーなどインフィニオン製品が搭載されている。

 インフィニオンのピーター・シーファー自動車部門社長は「インフィニオンはモビリティー革命における重要な先駆者で、リーコーナー技術は当社の高品質な半導体技術およびシステム専門知識の幅広さと柔軟性を実証している。革新的なモジュール式のプラットフォーム設計は、業界の既存プレイヤーと新興プレイヤーの両方に、電動化をさらに加速させる新しい選択肢を提供する」と話している。

https://www.infineon.com/cms/en/about-infineon/press/press-releases/2022/INFXX202211-020.html