Monday, November 21, 2022 11:45 AM

ショップトゥルー、オンライン衣料小売を人工知能でさらに進化

 人工知能を活用するオンライン衣類小売新興企業ショップトゥルー(Shoptrue、ソルト・レイク・シティー拠点)は、消費者の買い物行動や嗜好を学習して、個々の利用者にあわせた推奨商品を表示するウェブサイトの試験版を立ち上げたことを11月15日に発表した。同サイトの正式版は2023年初めに公開される予定だ。

 テッククランチ誌によると、アマゾンをはじめとする多くの小売ウェブサイトは、機械学習アルゴリズムを使って利用者らの履歴をもとに好みや人気商品を把握し、個人化したコンテントを表示するが、ショップトゥルーの人工知能機能は、利用者らのオンライン消費行動を継続的に学習し、その分析内容をもとに商品を推奨する。

 同社は、「ワンストップ・パーソナル・ショップ」になることを標榜しており、消費者の好みや志向に合致するファッションを提案する。利用者らは、推奨品が気に入らない場合にはその提案を削除し、気に入った場合には、そのままショップトゥルーから直接購入できる。そういった行動も継続的学習の対象となる。

 「従来のトップダウン方式の推薦システムでは利用者が受け身の立場だが、われわれのシステムでは利用者が主導権をにぎる」と、ショップトゥルーの設立者ロムニー・エヴァンス氏は話した。

 ショップトゥルーの取り扱い商品には、アレクザンダー・ワンやクリスチャン・ルブタン、グッチ、ドルチェ&ガッバーナといった高級ブランドから、ロス(Ross)やコールズ(Kohls)、ノードストローム・ラック(Nordstrom Rack)、H&M、フォーエバー21(Forever 21)といった低価格量販小売大手の商品まで2000社以上のブランドや小売会社が含まれる。

 同社は今後、推奨情報を生成する機能やサイズに応じて利用者らが商品をあらかじめ絞り込む機能を導入する計画だ。エヴァンス氏によると、向こう1年以内には、特定の商品ごとにどのサイズが自分にとって適切かを見きわめるためのプロファイル機能を組み込む見通しだ。

 同社は、シード資金として600万ドルを2021年に調達した。これまでの投資家には、シグナル・ピーク・ベンチャース(Signal Peak Ventures)やペリオン・ベンチャー・パートナース(Pelion Venture Partners)、ピーターソン・ベンチャース(Peterson Ventures)が含まれる。ショップトゥルーは、追加の資金調達を来年にも行う計画だ。

https://techcrunch.com/2022/11/15/ai-driven-fashion-platform-shoptrue/