Wednesday, December 14, 2022 11:54 AM

ランズ・エンド、ムーヴァブル・インクの技術を採用

 アパレル小売り大手のランズ・エンド(Lands’ End)は12月13日、ニューヨーク市拠点の新興企業ムーヴァブル・インク(Movable Ink)の技術を使って電子メールを介したデジタル販促を強化すると発表した。

 ムーヴァブル・インクは、人工知能を活用した「ダ・ヴィンチ(Da Vinci)」プラットフォームをブランド会社や小売会社らに提供している。

 ベンチャービート誌によると、ランズ・エンドは、潜在顧客や既存顧客に到達するための電子メール販促を個人化するためにダ・ヴィンチを使う。

 「すべての顧客が異なる好みや選択、動機を持った個人だ」「売り込む側は、それらに応じて対応しなければならない」と、ムーヴァブル・インクのアダム・スタンブレック社長は話す。「ブランド会社らは、販促効果を高めるためには、人間本位の取り組み手法によって顧客と深く長い関係を構築する必要がある」。

 近年、小売業界における人工知能技術の採用は急増中だ。需要予想やソーシャル・メディア分析、個人化、不正検出といったさまざまの目的で人工知能が活用されている。また、実店舗の会計システムに機械視認(コンピューター・ヴィジョン)が導入される事例も増えている。

 調査会社ガートナーのサンディープ・ウンニ上席分析家によると、各社の最高情報責任者らを対象に2021年に実施した調査では、小売会社の49%が人工知能を導入済み、または12ヵ月以内に導入予定と回答した。

 ムーヴァブル・インクの技術は、複合販路での売り込み活動の個人化を支援する。ランズ・エンドの事例では、ウェブサイトにアクセスして商品を閲覧した消費者が電子メール広告の受信に同意していれば、その人の好みや傾向にあわせて特売品や特典を紹介する電子メールをときおり送信する。

 ムーヴァブル・インクの共同設立者ヴィヴェク・シャーマCEOによると、同社のアルゴリズムは「単純な商品推奨ではなく、将来にその顧客がどの種の商品に興味を持つかを予想する」。双曲幾何学と呼ばれる数学の領域にもとづいたモデルを活用したアルゴリズムだ、と同氏は話す。

 ムーヴァブル・インクは、ほかの大手小売店の電子メール販促の支援も開始しつつある。いくつかの分野にもとづく変数から最大100万個の変数を使った電子メール販促キャンペーンを提供するのが同社の目標だ、とシャーマ氏は述べた。

https://venturebeat.com/ai/how-the-new-lands-end-movable-ink-partnership-leverages-ai-for-customization/