Friday, October 21, 2016 10:05 AM

「アップル純正」は9割が偽物〜アマゾン出店業者訴えられる

 ハイテク大手アップルは20日までに、小売ウェブサイトのアマゾンで「アップル純正」とうたわれているアップル製品向けの充電器やケーブルの大半が偽物だと主張して、出品者である製造業者を特許侵害で提訴した。

 9to5マック誌によると、アップルが訴えたのはモバイル・スター(Mobile Star)。商標を無断で使用しただけでなく、充電器は安全基準を満たしていなかった。同社の商品は既にサイトから撤去されているが、ほかにもアップルの安全基準を満たしていない商品を売るメーカーは多いという。

 アップルによると、2016年のある時点でアマゾンには「アップル」の名を冠した製品が100以上出品されていたが、その90%近くが偽物だったという。モバイル・スターのようなアップルと無関係の業者(サードパーティー)の場合、アマゾンが出品者に代わって注文を受け、商品を出荷する「アマゾンによる発送方式(FBA)」は購入者に安心感を与える利点はあるものの、商品が本物だという保証がない。

 アップルは訴状で、モバイル・スターによる偽造品販売の差し止めとともに、製品ごとに200万ドルの損害賠償を請求している。

 提訴を受けてアマゾンは声明を出し、「当社のサイトで偽造品を販売する行為は一切許容しない。メーカーやブランドと緊密に協力して不正に対処する」と述べた。