Monday, March 13, 2023 8:10 AM

アルゴAI創設者ら、新会社設立~トラック使う自動運転事業

 フォードとVWの支援を受けたが、22年10月に自動運転事業を閉鎖したアルゴAI(Argo AI)の創業者が、トラックによる輸送や配車サービスを専門とする新しい自動運転事業を立ち上げている。ブルームバーグ通信が関係者の話として伝えた。

 アルゴAIを創業したブライアン・サレスキー氏とピート・ランダー氏による新しいベンチャーは、自動車メーカーではない企業の投資を受ける。支援者の詳細は不明。

 新事業の名称は決まっていないものの、すでに40~50人を雇用しており、アルゴの拠点だったペンシルベニア州ピッツバーグが本拠地になる。同地は、フォードの新しい半自動運転技術開発子会社ラティテュードAIの本拠地でもある。

 アルゴは全世界で2000人以上を雇用していたが、フォードとVWの事業撤退で閉鎖を余儀なくされた。22年にアルゴの救済を試みたアマゾンは、経済低迷を受けて自社の人員削減やコスト削減を始め、交渉からは手を引いており、新会社の出資者でもない。

 最近は「AVが収益事業として成り立つまでには、予想よりも時間がかかる」という認識が広がり、投資家は関連株を手放す一方で、一部の企業は開発資金の調達に苦しんでいる。

 アルファベットやウーバー・テクノロジーズで自動運転技術開発に取り組んできたベテランのサレスキー氏とランダー氏は、アルゴの前最高技術責任者であるブレット・ブラウニング氏を新会社に迎えている。