Thursday, March 23, 2023 6:46 AM

コンチネンタル、インフィニオンと先進車両アーキテクチャー開発へ

 ドイツのコンチネンタルは、サーバーベースの車両アーキテクチャーを開発するため独半導体大手インフィニオン・テクノロジーズと提携した。

 コンチネンタルのプレスリリースによると、両社は中央のハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)と、従来のような最大100個を超える個別制御ユニットではなく少数の強力なゾーン・コントロール・ユニット(ZCU)で、効率的な車載電気/電子アーキテクチャーの構築を目指す。

 コンチネンタルは現在、ZCUプラットフォームでインフィニオンのマイクロコントローラー(MCU)「AURIX TC4」を使っている。AURIX TC4の特殊なストレージ技術によって、車載ソフトウェアは常にスタンバイ(待機)状態にあり、車の始動と同時に駐車支援、エアコン、暖房、サスペンションなどの機能が1秒以内に始動する。

 コンチネンタルはその手法に基づいて自動車メーカーのさまざまな要件に対応しており、自動車メーカーは、HPCとZCUの数、相互作用の仕方、車両内での配置などを個別に設定することで、自社の必要に合わせたアーキテクチャーを調整できる。

 「AURIX」MCUファミリーの第3世代である「TC4x」は、前世代の「TC2x」や「TC3x」と同様、性能やメモリー、ハウジング・バリエーションの拡張性を備え、特にHPCやZCUでの利用を想定して設計されており、レーダー、シャーシと安全、パワートレイン/電動化などへの応用に焦点を当てている。

 コンチネンタル・オートモーティブのジル・マビレ最高技術責任者(CTO)は「車両機能の多様化に伴い、より高い電算能力やより複雑なソフトウェアアプリケーションが必要になり、コンチネンタルの新しいアーキテクチャーは、ソフトウェア制御型車両への道を切り開く。インフィニオンとの協力は、この開発を素早く実現するために不可欠だ」と話している。

https://www.continental.com/en/press/press-releases/20230313-continental-infineon/