Tuesday, March 28, 2023 6:49 AM

BMWのVC部門、ディープドライブに出資

 先端技術への投資に重点を置くBMWのベンチャーキャピタル部門BMWアイベンチャーズ(BMW i Ventures)は、電気自動車(EV)用駆動システムを開発するドイツの新興企業ディープドライブ(DeepDrive、ミュンヘン拠点)に対する1610万ドルのシリーズA投資ラウンドを共同で主導した。

 BMWのプレスリリースによると、ディープドライブは、EVの航続距離を延ばす費用対効果の高いデュアルローター型モーターを開発しており、今回の投資ラウンドには、UVCパートナーズ、バイエルン・キャピタルとヴァクストゥムスフォンド・バイエルン、コンチネンタルの社内ベンチャー・キャピタル部門といった投資家が参加した。

 BMWアイベンチャーズのマネジング・ディレクター、マーカス・ベーラント氏は「ディープドライブは、特許を取得した独自のeモーター・アーキテクチャーによりeモビリティーの新しい基準を設定する可能性がある。高効率のeモーターは、重量、コスト、スペースの面で大きな利点をもたらし、これらは効率的で資源を節約できる次世代のEVを可能にする。ディープドライブのeモーター技術は、簡単な費用対効果の高い量産向けに設計されている」と話している。

 ディーブドライブのラジアル・フラックス・デュアルローター型eモーターは、セントラルドライブまたはインホイール・ドライブとしてあらゆる車両に搭載が可能。この特許技術は、車の航続距離を延ばし、トルク密度を高め、展開に必要な天然資源が少なくて済む。

 ディープドライブが今回調達した資金は、モーター生産の開始や雇用の拡大に投じられる予定。同社はすでに8社の自動車メーカーと協力しており、2026年までには生産に同社の技術が投入される見通しとなっている。

https://www.press.bmwgroup.com/usa/article/detail/T0411518EN_US/bmw-i-ventures-co-leads-investment-in-new-electric-motor-technology:-deepdrive?language=en_US