Monday, April 03, 2023 6:56 AM

台湾モバイルドライブ、ADAS開発でシーメンスと提携

 革新的な車内ユーザー体験を開発する台湾のモバイルドライブ(MobileDrive)は、ドイツの総合電機大手シーメンスと次世代の先進運転支援システム(ADAS)の開発で提携する。シーメンスのモデルベース・システム・エンジニアリング(MBSE)手法によってシーメンス「エクセラレーター」のポートフォリオとその包括的なデジタルツイン技術を活用する。

 シーメンス・デジタル・インダストリーズ・ソフトウェアのプレスリリースによると、モバイルドライブはシーメンスのデジタルスレッドに関する専門知識を活用して、次世代自動運転システムの開発を加速させている。

 モバイルドライブは、EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下のスマートフォン製造大手FIHモバイルと欧米自動車大手ステランティスが2021年に設立した合弁会社。テレマティクス、クラウドサービス、インフォテインメントおよび付属ハードウェアやソフトウェアの構築に重点を置き、卓越した技術革新能力および15年以上にわたるソフトウェアとハードウェアの統合経験を組み合わせ、最先端の人工知能(AI)技術を用いた包括的な車載ソリューションを提供できる台湾初のビジネスとなっている。

 同社の主な関心は、車線維持支援(LKA)、緊急時車線維持(ELK)、車線追従制御(LFC)、自動車線変更(ALC)、緊急ステアリング支援(ESA)、自律緊急ステアリング(AES)といった一般的で高度なADAS用のアルゴリズム(コンピューターによる計算手法)とソフトウェア制御の開発にモデルベースのフレームワークを使うことにあり、これで市場の要求に応え最高品質のソフトウェアを最短期間で提供したい考え。

https://newsroom.sw.siemens.com/en-US/mobiledrive-adas-xcelerator/