Tuesday, May 02, 2023 11:51 AM

クレラ・アナリティクス、人工知能プラットフォームを大幅拡充

 損害保険請求処理最適化のための人工知能技術大手クレラ・アナリティクス(CLARA Analytics)は5月1日、受賞歴のある賠償請求処理人工知能プラットフォームを一般的自賠責保険請求向けに提供すると発表した。それによって、クレラの損保向けリスク分析プラットフォームは完成した。

 ビジネス・ワイヤーによると、クレラは、保険金請求データを継続的に監視し、リスクの高い保険金請求について通知する実行可能(実用的)洞察を顧客ら(損保会社ら)に提供する。顧客会社らは同技術によって、保険金請求の処理と過程を最適化かつ迅速化できる。

 「人工知能技術によって拡張された同社のインテリジェンスは、自動車損害賠償責任と労災保険の分野において、すぐれた投資利得率を保険会社や自賠責保険会社にもたらす」「われわれは、保険代理店や保険引き受け人、第三者業務管理者、再保険会社、自家保険業者を含む一般的保険関連業者らのために、保険金請求の処理過程を合理化する最善手法をさらに高める」とクレラは説明した。

 同社の人工知能プラットフォームは、構造化および非構造化の保険金請求データを取り込み、自然言語処理によって請求報告や医療記録、損害内容、法的対応といったあらゆる面から詳細情報を抽出する。機械学習アルゴリズムを用いることで、訴訟や医療費の拡大を含めコスト増につながる危険要因と相関するあらゆる変数を特定し、保険会社にとってのリスクをはじき出す。

 同社は、実績のある人工知能モデル群を活用し、おもな学習結果を製品群全体に適用することで、一般的な賠償責任保険業務に対応できるよう最適化した。その主要製品群には下記三つがある。

1)クレラ・オプティクス(CLARA Optics):医療記録や法的要求の転写、抽出、整理を自動化し、請求内容の重要な詳細を強調することで、文書内容の評価にかかる時間を短縮

2)クレラ・トリアージ(CLARA Triage):請求処理管理者が高リスク請求に焦点をあわせ、処理(解決)に向けた最適の道筋を決定できるようにすると同時に、重要度の低い請求を迅速に処理できるよう支援

3)クレラ・リティゲイション(CLARA Litigation):弁護士の能力に関する洞察と和解に関する指針を提示することで和解成立をうながし、費用のかかる訴訟の回避を支援

https://www.businesswire.com/news/home/20230501005213/en/CLARA-Analytics-Launches-AI-Platform-For-General-Liability-Claims