Tuesday, May 09, 2023 6:53 AM

メイ、アリゾナの高齢者向け都市で公共自動運転サービス展開へ

 自動運転技術開発のメイ・モビリティー(May Mobility、ミシガン州)は、55歳以上の成人を対象とするアリゾナ州の引退者向けコミュニティー「サンシティー」で、同州初となる自動運転車(AV)を使った公共交通サービスを始める。

 メイのプレスリリースによると、サービスはオンディマンドの乗り合い配車サービス企業ビア(Via、ニューヨーク州)と連携して展開する。AVを用いて、安全で信頼性が高く公平な交通へのアクセスをサンシティーで拡大すると同時に、同社の技術がどのように受け入れられ、高齢者が直面する移動の課題にどう対応できるかを企業側が理解するのが目的。

 メイにとって、西部州でのサービス開始は今回が初めてで、AV技術の実証試験場および先進地としてのアリゾナの位置付けがあらためて強調される形となっている。メイは、特許を取得したMPDM(多目的意思決定)技術を試験・開発するためにさまざまな環境でサービス展開しており、これまでも多湿で知られるテキサス州アーリントンの亜熱帯環境、冬の寒さが厳しいミネソタ州グランドラピッズなどさまざまな場所に進出してきた。

 メイとビアは「高齢化社会はAVによって自由とモビリティーを得られる」と考えており、革新的技術の導入を促進するためにこれらのコミュニティーへの関与、サービス、教育に力を入れている。