Monday, May 15, 2023 11:54 AM

販促担当幹部らの73%、生成人工知能を活用

 販促業務での生成人工知能(generative artificial intelligence)活用が加速している。

 マーテック誌によると、B2B(business-to-business)およびB2C(businesses and consumers)の販促担当幹部の73%が、テキストや画像、動画、そのほかのデジタル・コンテントの作成に生成人工知能を使っていると回答したことが、ボッコ・ドット・エイアイ(Botco.AI)の最新の調査で明らかになった。

 それによると、生成人工知能を使っていない販促担当者らの31%は、同技術を1年以内に、46%は2年以内に使い始める考えだと回答した。

 人工知能技術は販促業務に約10年前から使われている。オープンAI(OpenAI)が2022年末にチャットGPT(ChatGPT)を市場投入して以来、生成人工知能を基盤とするチャットボット・ソフトウェアが販促業務に使われる動きが一気に活発化した。

 ボッコの調査によると、調査対象者らの3分の2が、立案会議(企画会議)や販促文句の初稿(草稿)、概要(概略)まとめといった仕事に生成人工知能を使っていると回答した。そのほか、69%は画像作成、58%はテキスト作成、50%は音声&音響作成、49%は最終的コンテント作成、37%はチャットボット、そして36%はコーディングに生成人工知能を利用している。

 B2Bでは、販促担当者らの78%が導入済みで、C2Cでの65%を上回った。生成人工知能をまだ使っていないと回答した販促担当者らの約半数は、効果的に使うために技能習得中と答えた。そのほか、45%はコストを理由に、同じく45%はプライバシーとセキュリティーの懸念を理由にまだ使っていないと答えた。

 もっとも使われている生成人工知能は、上から順にチャットGPT(55%)、コピー・ドット・エイアイ(Copy.ai、42%)、ジャスパー・ドット・エイアイ(Jasper.AI、36%)、ペッパータイプ・ドット・エイアイ(Peppertype.ai、29)、レンサ(Lensa、28%)、ダーリー(DALL-E、25%)、ミッドジャーニー(Midjourney、24%)。

 ボッコによる同調査は、B2BとB2Cの販促担当者1000人を対象に2023年3月に実施された。そのうち4分の3は、従業員数100人以上の会社に勤務している。

https://martech.org/73-of-marketers-now-using-generative-ai-tools/