Wednesday, May 17, 2023 11:55 AM

キャンプファイヤー、ホログラフィック協業システムを発表

 ホログラムを使った共同作業アプリケーションを開発する新興企業キャンプファイヤー(Campfire、カリフォルニア州サン・マテーオ拠点)は5月16日、ウィンドウズとマック、アイパッド、および専用ヘッドセットのためのアプリケーションで構成されるホログラフィック協業システムを発表した。

 PRニューズワイヤーによると、同システムは、離れた場所にいる人たちが立体的モデルを使いながら共同作業できるようにする。平面の協業ツールに似た使い勝手でありながら、高精細の三次元ホログラムによって対面コミュニケーションを可能にする。法人向け拡大現実(extended reality=XR)にさらなる革新をもたらすソリューションとして期待される。

 マルチプラットフォームの同アプリケーションには単一リンクからアクセスでき、グーグル・ドックス(Google Docs)の文書を開くような感覚で利用できる。利用者がリンクをクリックすると、40種類以上の立体モデルや立体スキャンで構成された三次元環境に入り、そこで仮想会議できる。また、各種のツールを使ってコンテントに注釈を付けたりすることもできる。

 平面的なツールを使うよりもコミュニケーションの効果と効率が高く、出張や現物送付が必要な作業の多くを三次元環境で実現できる、と同社は説明している。

 同社は、過去2年にわたって同技術の開発に取り組んできた。初期アクセス・プログラム(Early Access Program)には数百社の登録がある。そのなかには、航空宇宙や自動車、医療機器、小売といった業界の利用希望者らが含まれる。

 キャンプファイヤーの技術を導入したコリンス・アエロスペイス(Collins Aerospace)の研究員ライアン・ウィーラー氏は、「これまで15年にわたってARとVRに注目してきた。生産性向上とコスト削減の潜在性が非常に大きい」「キャンプファイヤーは、私がこれまで見たなかで使い方がもっとも簡単で、はるかに幅広い用途に対してとびらを開く」と話した。

 キャンプファイヤーのジェイ・ライトCEOは、「企業向けのクロス・リアリティーはこれまでバラバラに分かれたソリューションがあるだけで、使い勝手が悪いため、大きく普及しなかった」「キャンプファイヤーは、立体情報を伝達するうえでの課題を解決するために設計されている」と述べた。

https://www.prnewswire.com/news-releases/campfire-announces-availability-of-killer-app-for-enterprise-xr-holographic-collaboration-301825537.html