Monday, July 31, 2023 8:27 AM

グループ14、独シュミットシリコンを買収

 電気自動車(EV)の電池向け先端シリコン材料製造のグループ14テクノロジーズ(Group14 Technologies、ワシントン州)は、欧州で最も進んだシレン(水素化ケイ素)の製造技術を持つ先端シリコン材料会社シュミット・シリコン・テクノロジー・ホールディング(Schmid Silicon Technology Holding)を買収した。

 グリーンカー・コングレスによると、グループ14は拡大する欧州事業を支えるため、買収の一部

としてドイツのザクセン州シュプレータールでシュミット・シリコンのシレン工場を稼働させる。これでグループ14は、顧客とパートナー、特に自動車関連業者をサプライチェーンの混乱から守り、欧州でシリコン電池技術の総合的な製造現地化を目指す。

 グループ14はこの買収によって、高く評価されているシリコンとカーボンの複合材料「SCC55」の重要な前駆物質であるシレンガスの安定供給を確保でき、シュミット・シリコンの実績ある超高純度で低炭素なシレン製造技術と、グループ14の商業的に実証された製造能力を融合させて、高エネルギー密度のシリコン電池材料を提供できるようになる。

 グループ14は、シュミット・シリコンの現在の全従業員を維持・統合し、従来型エネルギー部門からクリーンエネルギー部門に移動する社員には研修も提供する予定だ。工場が稼動すれば、グループ14の従業員数は5倍に増える見込みで、事業を確立させるため初の欧州事務所をドイツで開設する予定。

 主要市場にモジュール式工場を建設するという世界計画に沿って拡大を続けるグループ14にとって、シレン工場は欧州進出の重要な足がかりとなり、世界各地の電動化需要に対応できる体制作りに役立つ。

 同社はすでにワシントン州にある最初の商業規模工場から世界のリチウムイオン電池生産の90%以上を占める顧客にSCC55を出荷しており、同時に同州モーゼスレイクに米第2工場を建設しているほか、韓国ではSKとの合弁工場の試運転を完了している。