Tuesday, August 01, 2023 11:40 AM

デルとエヌビディア、次世代の生成人工知能に向けて協業

 デル・テクノロジース(Dell Technologies)は7月31日、顧客会社らが生成人工知能技術を導入しやすくする新製品群を発表した。

 ベンチャービート誌によると、デル・ジェネレイティヴAI(Dell Generative AI)というソリューション集合体は、同社がプロジェクト・ヒーリックス(Project Helix)という名称で5月に発表したエヌビディア(Nvidia)との協業を発展させたものだ。

 デルは、デル・ジェネレイティヴAIの一環として、顧客会社らが人工知能ワークロードを現場実装型システムに導入するのをエヌビディアとともに支援する。

 デル・ジェネレイティヴAIは、生成人工知能がどのように利益をもたらすかを各社が理解できるよう助言や指針を提供する一連の専門サービスとして機能する。デルはまた、データ科学者らに照準した新たなデル・プリシジョン(Dell Precision)というワークステーションを土台に、生成人工知能を搭載したアプリケーション群の構築を支援するさまざまの機能を適切に組み合わせる。

 デルの基幹設備ソリューション・グループ(ISG)担当上席副社長ヴァルン・チャブラ氏によると、デルが世界規模で最近実施した調査では、回答者の91%が生成人工知能を何らかのかたちで暮らしのなかですでに使っていると答え、71%が業務に活用していると回答した。

 デル・ジェネレイティヴAIのソリューション集合体の基幹設備とサービスは、デルとエヌビディアによって相互提供されている。

 顧客会社らとの会話から、生成人工知能に対する喫緊の需要が明らかになり、それがエヌビディアとの協業拡大につながった、とチャブラ氏は話す。ほとんどの会社らは、人工知能を何年も前から使っているが、その技術更新や生成人工知能の統合に際し、自社のデータで最適化された従来モデルをいかに拡張して、高効果の機能やソリューションに進化させ、どのような応用法を開拓できるかを求めている、と同氏は説明した。

 両社は提携のもと、エヌビディアのGPU(graphics processing unit)を使って、デルのサーバーと基幹設備管理システムを統合した。デル・ジェネレイティヴAIは、それを土台にして、ソフトウェア開発やコンテント作成、チャットボット、仮想執事といった用途での実用化を簡便化するツールや機能、アプリケーション、技術サービスを顧客会社らに提供していく。

https://venturebeat.com/ai/dell-and-nvidia-join-forces-for-next-gen-generative-ai-solutions/