Tuesday, August 08, 2023 4:08 AM

ゴング、営業担当向け生成人工知能ツールを市場投入

 企業向けに営業支援技術を提供する新興企業のゴング(Gong、サンフランシスコ拠点)は6月8日、営業担当者らの売り込みや顧客獲得を支援する生成人工知能ツールを発表した。

 PRニューズワイヤーによると、同社は、人工知能モデルを開発するにあたって、電子メールや電話、動画会議をはじめ多種多様の手段にわたる営業担当者たちと顧客らの数百億件もの連絡記録を集めてデータセットを構築した。そのため、きわめて正確で関連性の高い営業用コンテントを生成できる、と同社は説明した。

 同ツールの主要機能の一つは「コール・スポットライト(Call Spotlight)」と呼ばれる。同機能をすでに使っているスーパーマーケット向け広告プラットフォーム会社グルメ・アッズ(Gourmet Ads)のベンジャミン・クリスティー社長は、「顧客開拓の過程において営業担当者らの時間を大幅に節約してくれる。電話で話した内容の要点をすばやくまとめ、次に取るべきステップを示してくれる」と話している。

 ゴングによると、同社のツールは、汎用の生成人工知能ツールとくらべて、目的に特化したモデルを土台とする。そのため、営業活動の過程で行われる会話やその意図を正確に理解して分類することができる。

 同ツールの機能群は、同社の中核製品「ゴング・レヴェニュー・インテリジェンス(Gong Revenue Intelligence)」プラットフォームに組み込まれている。同社によると、同プラットフォームは、顧客や見込み客に関する情報をさまざまの情報源から自動的に集めて洞察に変えることで、情報の収集と分析にかかる時間を20倍以上短縮する。

 また、営業担当者が見込み客に連絡する際に、どのような意図で連絡するのか、どのような結果を目指すのか、会社にとって何が重要かといった情報を提供することから、指導者としての役割りを果たす。それと同時に、必要行動の一覧を管理職者が見て、班に割り振るのにも役立つ。さらに、担当者が電話での会話の内容の要約を読めるため、通話に聞き入るのとくらべて5〜10倍の時間短縮になるという。

 2016年に人工知能技術を市場投入したゴングは、過去1年以上にわたって大規模言語モデルの開発に取り組み、「営業部署で起こることや成約につながるステップを深く理解する専門的な人工知能」を開発した、と共同設立者兼CEOのアミット・ベンドヴ氏は語っている。

https://www.prnewswire.com/news-releases/gong-introduces-proprietary-generative-ai-models-built-for-revenue-teams-301846084.html