Monday, August 28, 2023 7:03 AM

TI、EV充電器用の新しい電流センサーを開発

 半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)は、電気自動車(EV)用充電器を含むさまざまな高電圧システム向けに新しい電流センサー「TMCS1123」を発表した。

 同社のプレスリリースによると、ホール効果センサー(磁気センサーの一種)のTMCS1123は、幅広いコモンモード電圧と温度に対応するように設計されており、精度を改善しつつ設計の簡素化に貢献する。

 ビジネス部門のマネジャー、ジェイソン・コール氏は「設計エンジニアは、電流センシング・ソリューションを選択する際、コスト、サイズ、精度、速度という4大要素のトレードオフ(並立しない関係)を考慮する。新製品は、当社の幅広いセンシング技術がさまざまなシステムにおけるこの設計課題にいかに対応できるかを示している。例えば、TMCS1123は、高精度と低伝搬遅延により、これまで使用できなかった高電圧システムでホール効果センサーを使えるようになり、システムのコストやサイズを削減できる可能性がある」と話している。

 電流センサー製品は、EV充電器やソーラー・インバーターなどの高電圧システムにおける高精度の電流測定を実現する。自動車業界で電動化の需要が高まる中、効率的なセンサーの重要度も高まっている。

 TMCS1123には、高電圧システム用の最も低ドリフトな絶縁ホール効果電流センサと、非絶縁電圧レールで外部シャント抵抗器を不要にする電流シャント・モニターのポートフォリオが含まれている。

https://news.ti.com/ti-simplifies-current-sensing-with-industrys-most-accurate-hall-effect-sensors-and-integrated-shunt-solutions