Thursday, August 31, 2023 6:31 AM

ポールスター、新モデルにモービルアイの自動運転技術を搭載

 ボルボの高級電気自動車(EV)部門ポールスター(スウェーデン)は、新しいEV「ポールスター4」に、インテル傘下の自動運転技術大手モービルアイ(イスラエル)の先進運転支援システム(ADAS)「ショーファー」を搭載する。将来は他のモデルにも搭載する可能性があるという。

 モービルアイのプレスリリースによると、EVプラットフォーム(車台)の製造と統合は、中国・吉利控股集団(ジーリー・グループ)傘下のスマートモビリティー技術開発部門イーカーエックス(ECARX)が担当する。ECARXはロンドンに拠点を置き、ボルボやメルセデス・ベンツ、スマートなどアジアと欧州の自動車メーカーにサービスを提供している。

 ポールスターのトーマス・インゲンラートCEOは「私たちは自分で運転することが必ずしも楽しくエキサイティングではないことを知っている。この技術で、顧客が好きな時に自動運転ができるようにし、将来のすべての旅を楽しくする」と話している。

 ポールスター4は、2024年に中国および世界で発売される予定で、最初からモービルアイの自動運転用電子制御ユニット(ECU)技術「スーパービジョン」をベースにしたショーファーを搭載する。発売時点で、高速道路でのハンズオフ(手放し運転)とアイズオフ(よそ見運転)、ポイント・トゥー・ポイントの自動運転などが特定の領域で可能になる。

 スーパービジョンとショーファーは、いずれもモービルアイの自動運転用システム・オン・チップ(SoC)「EyeQ」、360度サラウンド・カメラ・システム、REM搭載モービルアイ・ロードブック・マップを搭載している。ショーファーは最新の「EyeQ6」SoCと次世代アクティブレーダーおよびライダー(光検知・測距装置)でスーパービジョンをアップグレードした製品で、アイズオフ自動運転に必要な検知の階層を追加している。

https://www.mobileye.com/news/polestar-selects-mobileye-to-bring-autonomous-technology-to-polestar-4/