Monday, October 24, 2016 1:05 PM

対加貿易協定、調印延期か EU、ベルギーで反対

 欧州連合(EU)とカナダの自由貿易協定(FTA)を巡り、ベルギー南部ワロン地域が反対し調印へのEU全加盟国の承認が得られていない問題で、ベルギーのミシェル首相は24日、地域政府トップとの会談後「署名できる状況にない」と述べた。27日にカナダとEUの首脳が予定していた調印式は延期される公算が大きくなった。

 同協定は「包括的経済貿易協定(CETA)」と呼ばれる。13年に協定締結で原則合意したが、農業団体などが強く反対するEUと米国のFTAの「ひな型」と見なされ、同地域などで反発が拡大した。

 ベルギー連邦政府は協定締結に賛成だが、EUの貿易協定の締結承認にはワロンなど連邦を構成する地域の同意が必要。(共同)