Thursday, May 15, 2025 6:55 AM

GM、元テスラのADAS開発者を製品責任者に起用

 ゼネラル・モーターズ(GM)は、テスラでかつて自動運転支援機能「オートパイロット」の開発責任者を務め、自動運転車(AV)開発オーロラ・イノベーションの共同設立者でもあるスターリング・アンダーソン氏(41)を、全ての車両開発を統括する最高製品責任者(CPO)に起用した。

 ブルームバーグによると、アンダーソン氏はマーク・ロイス社長の直属としてGMのハードウェア、ソフトウェア、サービスを含むガソリン車とEVの開発を担当する。

 アンダーソン氏は最近までオーロラのCPOを務めていたが、同社が今月規制当局に提出した書類で退社が明らかになった。オーロラはその直前にテキサス州の公道で完全自動運転の大型トラックの商用運行を始めている。

 GMのメアリー・バーラCEOは、テスラなど先進モビリティー系企業の出身者を幹部に加えながらGMの近代化を進めており、テスラからはすでに元幹部2人がGMの上級職に就いている。GMが製品開発の責任者として外部から人材を登用するのは、2001年に元クライスラーのボブ・ルッツ氏を採用して以来初めて。

 GMは、市場全体の販売が鈍化し、トランプ政権が車両電動化推進に後ろ向きの姿勢を見せる中でも電気自動車(EV)の開発を進めており、韓国の現代(ヒョンデ)とともに米国市場でテスラのEV支配に対抗する2大勢力となっている。