Wednesday, November 15, 2023 6:19 AM

GMミシガン工場のUAW組合員、新労働協約を僅差で否決

 GMミシガン州フリントの「シルバラード」組立工場で働く全米自動車労働組合(UAW)の組合員が、新労働協約受け入れを僅差で否決した。UAW第598支部がフェイスブックへの投稿で明らかにしたとロイターが報じた。協約はUAWとGMが暫定合意したが、投票では51.8%が反対した。

 投票結果は、GMにとって新労働協約の承認が保証されていないことを示した。GMの他の工場で働く組合員は今後数週間以内に投票する予定だ。

 新労働協約はGM全体で約4万6000人の労働者を対象としており、28年4月までの基本給を25%引き上げ、生活費調整額と合わせた時給は最大42ドル超と33%上昇する。

 GMがさらに15セント以上の賃上げを検討する可能性は低いと見られている。GMは今年10月、23年通期決算の利益見通しを撤回し、ミシガン州に40億ドルを投じて電気トラックを組み立てる工場の建設計画を延期した。

 一方、フォードのルイビル組立工場とケンタッキー州のトラック工場での投票では、生産部門労働者の55%が反対票を投じ、整備・建設労組を含む技能労組の69%が賛成に回った。トラック工場など、主要工場の労働者はまだ投票していない。