Tuesday, December 05, 2023 5:58 AM

EV電池のONE、蓄電システム分野で大口受注

 電気自動車(EV)市場が減速する中、EV用電池メーカーのアワ・ネクスト・エナジー(ONE、ミシガン州)は、蓄電システム分野で新規の大口契約を獲得した。

 オートモーティブ・ニュースによると、ONEはこのほど、電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)の持続可能エネルギー部門GEベルノバ(GE Vernova、本社マサチューセッツ州)との供給契約に基本合意し、タームシート(契約の概要を記した文書)に署名した。ムジーブ・イジャズCEOは「現在は蓄電容量を確定しているところで、契約の明確な目標の一つは電池と電池パックの国産化にある」と話した。

 両社の契約期間は3年。ONEは最近稼働したミシガン州バンビューレン・タウンシップの工場「ワン・サークル」(65万9589平方フィート)で作るリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を使ったモジュールを、GEベルノバに供給する。

 ONEはバンビューレン工場に16億ドルを投じており、最近のバークシャー・ハサウェイとの契約も含め、一連の契約獲得は現在のONEの主要事業が産業用の定置型蓄電システムであることを示している。

 GEベルノバのソーラー&蓄電ソリューション事業CEO、プラカシュ・チャンドラ氏は「バッテリー蓄電システム(BESS)は、再生可能エネルギーへの移行と電力系統(グリッド)の安定に不可欠。ONEとの提携により、米国製の電池を地域社会に供給し、製造業と雇用を促進していく」と話している。

 ONEは、まずグリッド用蓄電システムと商用トラック/バスに重点を置き、規模が拡大した時点で自動車にも目を向けるという市場戦略を取っている。自動車メーカーはEVの生産を遅らせたり、EV販売が予想以上に伸び悩んだりしているが、イジャズ氏は、LFP電池の需要は自動車以外にも豊富にあるので心配はしていないという。「LFPには非常に大きな需給格差がある。当社は国内で製造された電池と電池パックを複数の異なる分野に供給できる最大の工場で、当社から見ると、LFP需要はEVの需要の変化に関わらず上昇傾向にある」