Tuesday, December 12, 2023 9:10 AM

パナソニック、EV電池シリコン材調達でシラと契約

 パナソニックホールディングス傘下で電気自動車(EV)向け電池を開発、生産するパナソニックエナジー(大阪府守口市)は、車載リチウムイオン電池に必要なシリコン負極材料を調達するため、12日までに電池材料メーカーのシラ・ナノテクノロジーズ(Sila Nanotechnologies、カリフォルニア州)と売買契約を結んだ。

 ロイターによると、パナソニックはEV需要に対応するため、EV産業にとって不可欠なリチウムイオン電池の世界生産能力を2030〜31年までに容量換算で200ギガワット時(GWh)に引き上げる計画だ。パナソニックエナジーはEV大手テスラの主要な電池サプライヤー。シラとの契約の金銭的な詳細は不明。

 パナソニックエナジーによると、シリコン材は、現在リチウムイオン電池の負極材に広く使われている黒鉛に比べ容量が理論値で約10倍という特長を持ち、電池性能向上のカギとなる材料と言われている。同社は30年度までに電池のエネルギー密度を現状の1リットル当たり800ワット時(Wh/L)から1000Wh/Lまで25%向上させる目標を掲げているが、そのためにはより高容量な次世代シリコン材が必要になる。

 同社が今回調達するシラの次世代シリコン材「タイタン・シリコン(Titan Silicon)」は、従来のシリコン材と比べて高容量かつ充電時の膨張の抑制が可能な材料であり、自社の電池技術と組み合わせることで負極材中の黒鉛をより高い比率でシリコンに置き換え、エネルギー密度を向上させることが可能だという。