Thursday, January 11, 2024 11:57 AM

アマゾン、アレクサに新たな生成人工知能機能群を追加

 アマゾン(Amazon)は1月9日、ラスベガスで開幕した毎年恒例の国際CES(消費者電子製品見本市)において、生成人工知能を活用した新しい生成型アレクサ(Alexa)体験を提供する三つの開発会社を発表した。

 テッククランチ誌によると、それらの開発会社は、人工知能チャットボット・プラットフォーム会社のキャラクター・ドット・エイアイ(Character.AI)と人工知能音楽会社のスプラッシュ(Splash)、そして音声人工知能ゲーム開発会社のヴォーリー(Volley)で、それらの新体験はアマゾン・アレクサ・スキル・ストアー(Amazon Alexa Skill Store)で利用可能だ。

 アレクサ利用者たちは、キャラクター・ドット・エイアイによる新体験によって、「図書館司書リンダ」と呼ばれる架空の人物やパーソナル・トレイナー、さらにはイー

ロン・マスク氏やソクラテスといった有名人や歴史上の偉人らに似せられた仮想人物とリアルタイムで会話できる。また、任天堂のマリオがピーチ姫を見つけるのを手伝うといったロール・プレイング・ゲームを楽しむこともできる。

 一方、スプラッシュは、利用者が自身の声を使って作曲できる無料のアレクサ・スキルを始動させた。利用者は、「アレクサ、スプラッシュを開いて」と最初に指示したあと、音楽ジャンルを選択し、歌詞を追加してラップするか一緒に歌う。また、携帯電話にリンクを送信するようアレクサに指示してカスタム曲をダウンロードすることもできる。

 ヴォーリーは、人気ゲーム「20質問(20 Questions)」に生成人工知能を統合した最新版を市場投入した。同ゲームは、生成人工知能を使って利用者に質問し、ヒントを出したり、対戦相手が行き詰まった場合に「はい、いいえの質問」をしたりすることで利用者らと対話する。

 アマゾンはさらに、仮想執事端末エコー(Echo)に「アレクサと一緒に探検(Explore with Alexa)」という新たな生成人工知能機能を追加した。子ども向けの同機能は、アマゾン・キッズ+の加入者を対象に、自然言語での子ども向け会話を実現し、おもしろい事実を学習したり、雑学関連の質問に回答したりといった機能を提供する。

https://techcrunch.com/2024/01/09/amazons-alexa-gets-new-generative-ai-powered-experiences/