Tuesday, July 23, 2024 7:13 AM
ボーイング傘下のウィスク、eVTOL旅客輸送開始は「20年代後半」
ボーイング傘下の電動垂直離着陸機(eVTOL)開発企業ウィスク・エアロ(Wisk Aero、カリフォルニア州)は22日、「2020年代後半には」乗客の輸送を開始できるとの見込みを明らかにした。業界アナリストの間で認証取得のスケジュールについて懐疑的な見方が広がる中、米規制当局と協力して認可を取得するという。
ロイターによると、ウィスクは、ここ数年で登場したいくつかのeVTOLメーカーの一つ。業界は混雑した都市で環境に優しい交通手段を提供することを約束しているが、1回の充電でより長い距離を飛べるような強力な電池の開発ど、技術的な障害に直面している。また、規制当局や一般大衆にeVTOLの安全性を納得させる必要もある。
ウィスクは、航続距離90マイル(約145キロメートル)の4人乗り自律型航空機を開発している。
ブライアン・ユトコCEOは英ファーンボロー・エアショーで記者団に対し「われわれは現在、この航空機の要素をテストし、製造しているところだ。この年末頃に飛行させたいと考えている」と語った。
ウィスクの戦略は、パイロットが必要なモデルを開発している他の大手エアタクシーメーカーとは一線を画している。同社は、同社のeVTOLを利用するオペレーターはパイロットのコストを削減できると述べている。
しかし、ベインの業界専門家によれば、完全な自律型旅客機の飛行は30年代後半まで期待できず、パイロット不要の航空機は地上の自動運転車(AV)との競争に直面することになるという。