Thursday, March 20, 2025 6:54 AM

テスラ、加州で運送許可取得〜自動運転配車サービス開始へ前進

 電気自動車(EV)大手テスラが18日、カリフォルニア州で目指す自動運転車(AV)を使った配車サービス「ロボタクシー(無人タクシー)」の実現に必要な許可の一部を取得したことが分かった。

 ロイターによると、カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)は同日の声明で、テスラによる運送チャーターパーティー・キャリアー許可(TCP)申請を承認したと発表した。これでテスラは、車両群を保有して州内で従業員を輸送できるようになる。

 ただ、CPUCの広報担当者はTCPについて、AVでの「配車を可能にする許可ではない」と話し、テスラが一般向けに配車サービスを提供する許可でもないと強調した。

 テスラの販売台数が伸び悩む中で、イーロン・マスクCEOは2024年、ロボタクシーの展開に事業の軸足を移し、25年に加州とテキサス州で人が乗務しないロボタクシーの営業を始めると表明した。テスラは24年10月、ハンドルもペダルもないロボタクシーの試作車「サイバーキャブ」を公開している。

 CPUCは電子メールで、テスラが24年11月にTCPの承認を求めていたと説明、ほかの許可についてはまだ申請していないと付け加えた。

 テスラがロボタクシーを有料で運営するには、CPUCからの別の許可と州の陸運局(DMV)の許可も必要になる。しかし同社は現在、安全監視員が乗ったAVを試験するDMVの許可しか得ていない。

 DMVの広報担当者は18日、テスラが無人のロボタクシーの運営に必要な追加の許可申請をしていないと話した。