Monday, March 24, 2025 7:05 AM

世界EV・PHV販売、2025年は17%増の2000万台超へ

 英調査会社ロー・モーションはEVとPHVの25年の世界販売台数は少なくとも前年比17%増加して2000万台を超えるとの予想を公表した。新車への買い換えを促す中国の補助金制度延長が追い風になる。ロイターが報じた。

 ロー・モーションは、欧州では二酸化炭素(CO2)排出量目標が施行されたり、安価なモデルが発売されるのに伴って販売は増加に転じるが、ペースはなお23年よりも遅いとみている。

 欧州がEV普及に向けて新たな目標を導入し、中国が補助金制度を延長する一方、米国はトランプ政権の下で電動化目標が後退。自動車メーカーは25年を変革の年とみている。

 ロー・モーションは中国における2025年のEV販売について、補助金の延長によって伸びが従来予想の17%増を上回り、市場で優位性を高めると予測した。2024年の販売台数は過去最高となる40%増の1100万台だった。

 中国製EVは2024年に中南米での市場シェアが80%を超え、アジア太平洋地域と新興市場で成長を続けると予想。欧州での販売台数は昨年の300万台から15%増を見込んだ。

 米国での販売台数の伸びは16%と予想し、トランプ大統領の政策変更による影響は限定的とみている。ただ、長期的には影響があり、最悪のケースでは40年までにEV電池需要が47%減少する恐れがあるとの見方を示した。