Monday, March 24, 2025 7:06 AM

カナダ2州、テスラ車へのEV購入補助金廃止

 カナダのノバスコシア州とマニトバ州は22日までに、イーロン・マスク氏が米国政府とカナダとの貿易戦争に関与していることを理由に、同氏がCEOを務めるテスラを両州の電気自動車(EV)リベートプログラム(購入補助制度)から除外した。

 オートモーティブ・ニュースによると、ノバスコシア州の与党進歩保守党は21日、野党の新民主党(NDP)および自由党とともに、EVメーカーをリベートプログラムから除外することに賛成した。このプログラムでは、EV1台の購入に2000〜3000ドルの補助金が支給される。

 同日の議会でNDPのスーザン・ルブラン下院議員が、マスク氏が率いるテスラの製品を補助金プログラムから除外する修正案を求め、直後に投票が行われた。ルブラン氏は、マスク氏がトランプ米大統領と手を組んで「わが国に経済戦争を仕掛けており、これはそれに対抗するささやかな手段だ」と語った。

 20日には、マニトバ州のNDP政権がテスラと中国製EVをEVリベートプログラムから外し、ブリティッシュコロンビア州の電力会社BCハイドロもテスラの新製品をEVリベートプログラムから除外すると発表している。

 テスラのコミュニケーション部門は、電子メールによるコメント要請にすぐには応じなかった。