Thursday, May 22, 2025 7:02 AM

運輸当局、テスラのロボタクシー計画で説明要求

 運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、6月にテキサス州オースティンで有料ロボタクシー(自動運転タクシー)サービスの開始を計画している電気自動車(EV)大手テスラに対し、同社の先進運転支援システム「フルセルフドライビング(FSD)」搭載車が悪天候下でどのように機能するのか、質問への回答を求めている。

◇事故を受け調査開始

 ロイターによると、NHTSAはこのほど、見通しの悪い道路で発生したテスラのFSD搭載車による衝突事故を2024年10月から調査していることを明らかにした。調査の一部として、テスラのシステムが見通しの悪い道路で適切に対応できるかを評価するため、同社のロボタクシー開発に関する追加情報を求めている。また、ロボタクシーの配備計画や使われている技術の詳細も要求している。

 今回、運輸当局がテスラに求めているのは、ロボタクシーとして使われる車両の数、テスラ以外の人間が操作する車両へのロボタクシー技術の展開予定、ロボタクシー車両がテスラによってリアルタイムで監督または監視されるのかといった点のほか、太陽のまぶしさ、霧、空気中のほこり、雨、雪などのせいで視界が不良な時にロボタクシーの安全運行を確保する方法や、走行中に見通しが悪くなった場合の対応などに関する説明だ。

 当局はまた、ロボタクシーに搭載されるセンサーの構成、監視あり/なしの運転時におけるカメラやセンサーの使い方、テスラが自動運転システムに関する業界標準に完全または部分的に準拠しているかについても質問している。