Tuesday, May 27, 2025 7:06 AM

運転支援機能に消費者感動せず〜JDパワー調査

 米国のドライバーは、多様な運転支援機能の効果にさほど感動しておらず、より高度なシステムが役に立つのかも疑わしく思っていることが、JDパワーの最新調査で分かった。

◇存在意義の危機

 オートモーティブ・ニュースによると、JDパワー報告書は、自動車メーカーが運転支援システムのアップグレードに費やしている努力に本当に価値があるのか疑問を投げかける内容だ。レベル2運転支援システムの経験者は、システムが便利だとは思っておらず、より高度なハンズフリー(手放し運転が可能な)システムも消費者の心には響いていない。

 報告書の共同作成者で、JDのユーザー体験ベンチマーク&テクノロジー担当シニア・ディレクターのキャスリーン・リズク氏は「運転支援は存在意義の危機に直面している」「消費者は各機能の違いに価値を感じていない」と指摘する。

 報告書によると、ドライバーは「道路から目を離せず、いつでも自分が運転できるようにしなければならないなら、その機能は約束通りの便利さを提供していない」と感じている。また、より高度なハンズフリー技術によって運転が改善したと答えた人はわずか18%にとどまり、リズク氏は「現行技術を中途半端に体験していては、米国のドライバーは後でより高度な技術にお金を払わなくなる」と警告している。