Thursday, May 29, 2025 7:32 AM
テスラ、6月12日にロボタクシーサービス開始へ
テキサス州オースティンで無人自動運転の配車サービス(ロボタクシー)を提供する予定のテスラは、6月12日にサービスを開始する準備を進めている。関係者の話としてブルームバーグが伝えた。
これまで公表されていなかった開始日は、社内の協議で浮上したが、変更される可能性もあるという。イーロン・マスクCEOは以前、6月末までにサービスを開始すると表明していた。
関係者によると、サービス開始の準備としてテスラは今週、オースティンの公道で初めて無人運転の試験車両を走らせた。エンジニアが電動SUV「モデルY」の助手席に同乗し、遠隔操作なしで自律走行したという。
テスラはこれまでに、安全のための補助ドライバーと従業員を乗せて市内を巡回するテストを実施している。マスク氏はロボタクシーサービスについて、当初は一般向けモデルを、最終的には専用車両「サイバーキャブ」を使って行い、将来はテスラの事業の中核になると語っている。
同社は2024年、カリフォルニアで行われたイベントでハンドルやペダルのない「サイバーキャブの試作車を披露し、参加者に乗車の機会を提供した。ただ私有地内で行われたため、許認可は必要なかった。
テスラの本社があるテキサス州では、自動運転に関する規制は比較的緩やかで、他の乗用車の運行と同様に規制されている。自動運転車(AV)にはカメラの搭載、交通法規の順守、保険加入が義務付けられている。配車サービスを規制する州免許規制局は現在、テスラをサービス免許の保有者として登録していない。
オースティン市にAVの規制はないが、テスラや他のAV企業と連携する作業部会を設置している。
州都のオースティンはロボタクシー産業の中心地となっており、アルファベット傘下ウェイモなどが既に同市で営業している。補助ドライバーが乗ったテスラの試験車両も、市の南部と南東部で頻繁に見られるようになっている。