Tuesday, June 17, 2025 7:19 AM

バイドゥ、欧州でロボタクシー展開目指す

 海外展開に力を入れる中国のハイテク大手バイドゥ(百度)は、欧州で自動運転の配車サービスを試験運用する準備を進めている。

◇年内にはスイスで実験

 ウォールストリート・ジャーナルによると、バイドゥは、自社のロボタクシー(自動運転タクシー)サービス「アポロ・ゴー」をスイスで展開するため、スイス郵政公社(Swiss Post)の子会社で現地で公共バスサービスを提供しているポストオートと交渉中だ。数カ月以内にスイスに現地法人を設立し、年内には技術テストを開始する予定で、トルコでも「アポロ・ゴー」を展開する計画がある。

 中国や米国の自動運転技術企業は、配車サービスや消費者向け車両用の先進運転支援システム(ADAS)を通じて自社技術の収益化を目指している。テスラは、人工知能(AI)企業への移行に向け、6月にテキサス州オースティンでロボタクシーの運行を開始する予定だ。

 中国企業は、国内競争が激化する中、海外で優位性の確立を図っている。多くは米国市場参入を諦めており、中東、シンガポール、そして最近は欧州などで競合が激化している。