Wednesday, July 23, 2025 7:21 AM

NY州、EVグリッド統合事業3件に300万ドル

 ニューヨーク州は、電気自動車(EV)と電力系統(グリッド)の効率的な統合を目指し、3件のプロジェクトに計300万ドルの助成金を交付する。

 グリーンカー・コングレスによると、また州は、電力会社がEV充電の管理で直面するデータ収集、伝送、運用上の課題解決を支援するため400万ドルの資金提供枠も設けており、この取り組みは、ロチェスター・ガス電力会社 (RG&E) やニューヨーク州電力ガス会社 (NYSEG) の親会社アバングリッド(Avangrid)との協力により、今後の料金制度設計やEV充電プログラムの整備に活用される予定。

 300万ドルの助成金は、州エネルギー研究開発局(NYSERDA)が運営する「車両グリッド統合プログラム」を通じて、以下の3件のプロジェクトに交付される。

 ・ボルトポスト(77万5000ドル):ニューヨーク市、キャピタル地域(州都オルバニーとその周辺)、ハドソンバレー(ハドソン川沿い)で、街灯柱を使ったレベル2のEV充電器を設置

 ・モビリティー・ハウス(86万7000ドル):グリッド整備と独立した急速充電器の導入手法を実証し、ニューヨーク市スタテン島のスクールバス車庫を含む複数地点で試験的に実施

 ・ウィーブ・グリッド(約100万ドル):ソフトウェアと電力トポロジーデータ(電力設備の接続状況)を用い、電力会社オレンジ・アンド・ロックランド(O&R)の営業地域でEVの充電タイミングを最適化し電力負荷を調整